つわりに耐えながら日々が過ぎ、1/20、3回目の検診。
超音波検診で胎嚢を見ても前回と大きさがさほど変わっていませんでした。

もうほぼ流産は確定していたのですが、先生は「ここから胎児が復活する可能性がもしかしたらあるかもしれないから、来週まで様子を見ましょう」と診断しました。流産が近づくと子宮が胎嚢を「異物」と認識して排出しようと収縮するため、形が崩れるそうです。この時はまだ胎嚢は綺麗な楕円形だったので、いちおう私の体は、この時点では「赤ちゃんがお腹にいる」状態のようでした。

しかしもう流産になることはほぼ確定。私も覚悟を決めていたので、すでに「どう出すか」を考える段階に入っていました。子宮が自然に胎児を排出するのを待つか、病院で摘出してもらうか。

掻爬手術の前処置は痛いらしいです…

先生に聞くと、どちらもメリット・デメリットがあり、どちらがおすすめという事は言えないとのことでした。
ただ、待機について先生のコメントは
「いつ出てくるかわからないから、予定が立てられないよ。それに出てくる時、すごく痛いって人が多い。まれだけど、大量に血が出て輸血が必要になる可能性もある。そうなると救急病院での処置が必要になるから大変」とのこと。
流産手術の場合は全身麻酔で行うので前処置を含め半日かかるが、手術自体は難しいものではなく、5分で終わる簡単なものだと言っていて、先生としてはどちらかというと手術を勧めたい雰囲気を感じました。

先生はベテランだろうし、手術の腕は信じられると思いました。いままでの検診時の対応で先生自身の人となりも見えてきて、この先生を信用してみようと思ったのです。なので、私は先生のところで手術を受けることを早いうちから決めていました。

しかし、夫から「ちょっと待った」の声が。
流産の手術についていろいろ調べてくれたようで、手術するなら海外で主流の「MVA手術」の方がいいんじゃないかと教えてくれました。

現在、日本で主流の「掻爬手術」は子宮内に金属の器具を挿入して内容物を書き出す方法で摘出するそうですが、この方法は海外ではすでに時代遅れとされ、合併症の危険や子宮内膜が薄くなって不妊につながるという意見が多く挙がっているとのこと。
対して「MVA手術」は子宮内にプラスチックのチューブを挿入し、手動のポンプで空圧を調節して子宮内容物を吸い出す手術のこと。
「子宮内を掻く」工程がないので、子宮を損傷するリスクが少なく、痛みも少ないので掻爬手術に比べ母体に優しい方法らしいです。

確かにネットで調べてみると、掻爬手術撤廃を訴える記事がたくさん出てきました。
しかし2020年現在、MVA手術を行っている産婦人科は少ない!ネットで探せる範囲だと東京の病院に行かなくてはならず、遠い!
もし予約がとれても、流産直前の体で東京まで行くのは怖い…。うちから東京まで電車で1時間くらいですが、電車内でもし出血がはじまったらと思うと…!

もう少し時間に余裕があればセカンドオピニオンを頼みたかったなあ

夫としてはすこしでもリスクを避けた方がよりベターだと考えてくれたと思うのですが、手術を受けるのは私ですし、流産まで時間がないのは体の感覚でなんとなくわかっています。
今からMVAを受けられる病院を探して予約して説明を受けて…という猶予はもうないと考えました。

それに今後、妊娠した時も今の先生に診てもらいたいと思っていたので、他の病院で手術を受けるのは気が引けていましたし、どんな手術でも100%ノーリスクの手術なんてないんだから、今回この状況では近所の信頼できる先生に手術してもらうのがベターだと私は判断しました。

この判断が正しかったのかどうかはわかりません。
ネットの記事を読む限り、MVA手術が日本で行われるようになったのはここ2〜3年のことで、ちょうど過渡期なのかもしれません。
現在は多くの産婦人科では掻爬手術が主流のようですが、今後はMVAが主流になる時代がくるのかも。

しかし手術日を決定させに出かけた2/3の検診の直前、夫から電話が!

こういう時の夫の行動力ほんと尊敬する

なんと市内の病院でMVAを導入しているとのこと!
でも結局、今から市民病院に連絡しても予約がいつ取れるかわからないので先生に掻爬手術の予約を入れました。

しかし、悩んだ末に決断した掻爬手術は、結局しなかったんですけどね…
激痛と噂の前処置(子宮口を開くための処置)が怖かったので受けられなくて良かった、と思う反面、全身麻酔がどんな感覚か興味があったので、そこだけほんのちょっと残念だったかも。